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by entrepreneurship
| 2006-04-23 12:23
| お知らせ
2006年3月4日、駒場先端研で、模擬講義が行われた。集まったのはボランティア学生16人、講師4人、TA2人。
この模擬講義、4月から始まる講座「アントレプレナーシップ論」のために、講師の方が模擬講義を行い、ボランティアで参加している学生からあれこれ指摘をうけ、それらを本番にフィードバックすることで、よりよい講義を目指す目的で実施されている。 講師は、みな現役社会人として活躍されている方々。13時から、3名の講師の方が、4コマ授業を行い、1コマごとに学生から講義に対する指摘などを受けた。 ボランティアで参加されている学生は、ビジネスに対する意識が高い学生が多かったためか、指摘内容は、鋭い点を突いたものが多く、時折講師の方も、たじたじとなる場面が見られた。 わたしなどは講義を拝見していて、同じ年代の講師の方、しかも、社会人の皆さんが、こうやって人を教えることができるだけのレベルの講義をできることだけで、びっくりしてしまうのだが、それにもまして、学生の講義に対する期待の高さを感じさせられた。 これらの指摘を踏まえ、4月からの「本番」ではより充実した講座の展開が期待される。 参加された皆様、お疲れ様でした!(金子) #
by entrepreneurship
| 2006-03-05 23:30
講義としては最後になる今回の講義の模様をお送りします。
今回の講義は 0.18:45~ 次週の最終発表に向け、TAのお一人よりお手本となる事業計画のプレゼン 1.一色先生が先週出された課題へのプレゼン 2.齋藤先生から特許知識基礎について という流れで行われました。 --------------------------------- ■素晴らしかったプレゼンテーション 来週7月23日に迫った事業計画発表に向けて、TAのお一人から見本となる事業計画のプレゼンテーションをしていただきました。事業内容はその方ご自身が長年暖めてこられた事業計画だけに、熱のこもった迫力あるプレゼンテーションでした。 ■一色先生の課題に対する各チームのプレゼン 今回の各チームのプレゼンテーションは、全体的にハイレベルな内容でした。終了後、講師、TAの方からも絶賛の嵐が起こるほど。講義が初めて始まった頃から比較して短期間に目覚しく進歩した姿を目の当たりにして、驚くことしきりでした。 また、内容に対し、一色先生より、米国訴訟手続きや、知財ビジネス交渉学等についての補足がありました。 ■齋藤先生からの特許基礎知識について 最後に齋藤先生から特許知識基礎について講義していただきました。 まず、目次は以下の通りです。 ①知的財産制度 ②特許制度の概要 ③出願の手続き ④特許権の行使 ⑤その他 中でも①、②について今回は重点的に講義をしていただきました。 ①知的財産制度とは まず、一色先生の課題に関連して特許について解説 ⇒「試験・研究」の考え方(試験又は研究の例外) ●知的財産権の種類 知的財産とは:人間の知恵や工夫などから生まれる創造物のこと ●携帯電話を例にとった知的財産権の種類 ●特許と実用新案の違い 下記項目に照らし合わせ、特許、実用新案を比較 ・保護対象 ・実体審査 ・権利の存続期間 ・権利になるまで ・費用 ・権利行使 ・出願件数 ●知的創作物についての権利(意匠権)について ・意匠権とは 「意匠の保護及び利用を図ることにより、意匠の制作を奨励し、もって産業の発展に寄与すること」を目的とする。 ●営業標識についての権利(商標権) ・商標権とは 「商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もって産業の発展に寄与し、あわせて需要者の利益を保護すること」を目的とする。 ②特許制度の概要 ●特許の一生 発明の完成 ↓ 特許庁に出願・・・先願主義: ↓ 審査請求(出願から3年以内) ↓ 審査(・審判)を経て特許を取得 ↓ 権利活用 ↓ 出願から20年で権利消滅 ●特許法上の発明とは(発明の定義) 以下の要件をすべて満たすものであること 自然法則を利用 ↓ 技術的思想 ↓ 創作 ↓ 高度 ●特許になるか否かの判断 ・法廷主題(特許法上の発明)であるか ・産業上の利用性はあるか ・公序良俗に反していないか ・新規性はあるか ・進歩性はあるか ・最先の出願であるか ・明細書の記載要件を満たしているか ・明細書に初めから記載されていたか ⇒以上の要件をすべて満たして始めて特許となる ●特許審査・審判の流れ フローで図解していただきました。 ●属地主義と各国特許独立の原則 !特許権の効力は、その登録刻においてのみ有効であり、他国にまで及ばない(属地主義) 特許は各国ごとに発生及び消滅し、他の国における権利の発生又は消滅には影響されない(各国特許独立の原則)! <参考> 日本・米国・欧州の特許制度の比較(概要) 日本、欧州はほぼ同じ⇔米国は違う。 (K) #
by entrepreneurship
| 2005-07-20 00:22
| 講義議事録
前回の講義に引き続き、一色先生よりリスクマネジメント基礎についての講義をしていただきました。
今回の講義は 1. 前回の宿題だったネット診断についての解説 2. 交渉学基礎について 3. 警告書演習(チーム単位でのディスカッション) という流れで行われました。 最後の警告書演習では実際にあった事例を元に、一色先生が作成された事例をチーム単位でディスカッションし、次週までに提出するという課題が提出されました。 --------------------------------------------- まず最初にネット診断についてです。 A合格 1名 B合格 10名 C不合格 18名 D不合格 6名 E再診断 1名 という結果になりました。 『他の大学院や企業研修でも同じ問題で学習前診断を行なってい ますが、C不合格~B合格が通常です。また、学生が低く、社会人が高い、契約・知財と比較して、交渉が低い、という傾向があります。次回の学習後診断で、少しでもレベルを上げるようにがんばってください。』(診断結果に対する一色先生からの解説) 次に交渉学基礎では、交渉についての基礎を教えていただきました。その後、契約基礎についての解説がありました。契約は意思の合致があれば、口頭でも成立するが、非常に誤解が多いので気をつけるようにとの指摘がありました。 それを踏まえたうえで、最後に次週の課題でもある『警告書演習 』について一色先生より説明がありました。 これは、実際に起きた特許侵害クレーム事例を元に作成されています。 【事例】 日本のあるメーカーに対し、ある日米国X社から特許侵害の警告書が送られてきます。X社は、デバイスメーカーではなく、デバイスの特許侵害をブランドメーカーに対してクレームしてきます。 この際、 ① 米国X社は、完成品全体の価値に基づき損害賠償を算定 ② 権利者は、ブランドメーカーのみを選択して交渉 ③ ブランドメーカーは、取引関係に基づきデバイスメーカーに交渉という現象が生じます。 この際ブランドメーカーももちろんですが、最も窮地に陥ったのは、デバイスメーカーです。 こういった知財リスク独自の特徴は !知財論・技術論のみでは解決できない! !取引先を巻き込むリスク構造である! !取引金額を超える損害賠償リスクがあす! の3点が挙げられます。 さて一色先生が作成された事例は、当事者はデバイスメーカーです。ある日警告書がブランドメーカーに送られてきます。ブランドメーカーは早速デバイスメーカーであるあなたに対応を求めてきました。あなたはどうすれば良いのでしょう。「デバイスメーカーの立場に立って、事業における最悪のシナリオを考え、そのシナリオを回避、もしくはダメージを軽減するための方法を提案する。」 です。 最後に一色先生からは契約交渉のための推薦図書を何冊かご紹介いただいたので、併せてご紹介します。(K) ●交渉学 「交渉」からビジネスは始まる DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 / ダイヤモンド社 ISBN : 4478374902 スコア選択: 「交渉の戦略~思考プロセスと実践スキル」 田村次朗著 価格2,400円 ダイヤモンド ハーバード流交渉術 ロジャー フィッシャー ブルース パットン ウィリアム ユーリー Roger Fisher Bruce Patton William Ury 金山 宣夫 浅井 和子 / ティビーエスブリタニカ ISBN : 4484981017 スコア選択: ●論理的思考 ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル 照屋 華子 岡田 恵子 / 東洋経済新報社 ISBN : 4492531122 スコア選択: MBAクリティカル・シンキング グロービスマネジメントインスティテュート / ダイヤモンド社 スコア選択: ●知財交渉 特許ネゴシエーターの技法 嵯峨 明雄 / 産業科学システムズ ISBN : 4902003007 スコア選択: 鷲の驕り 服部 真澄 / 祥伝社 ISBN : 4396326920 スコア選択: 戦慄のパテントマフィア―アメリカ発明家集団の対日戦略 ヘンリー幸田 山本 弘人 / ディーエイチシー ISBN : 4887240562 スコア選択: 日米パテント・ウォー 長谷川 俊明 / 弘文堂 ISBN : 4335351291 スコア選択: ●知財法務基礎 知財マネジメント入門 米山 茂美 渡部 俊也 / 日本経済新聞社 ISBN : 4532110424 スコア選択: 1週間で「ビジネスの法律」が身につく本 メディアライツ / PHP研究所 スコア選択: 図解eビジネス・ロー―勝ち組になるための法律知識 中島 章智 / 弘文堂 ISBN : 4335352190 スコア選択: #
by entrepreneurship
| 2005-07-12 16:30
| 講義議事録
さて、早いもので「アントレプレナーシップ論」も、最終発表まで1ヶ月を切りました。各チームとも試行錯誤しながら事業計画の作成に取り組んでいるようです。
6月29日の講義も、学生の発表メインの回でした。ウィッツェル社の奥田社長、社員の方々にお越しいただき、各チーム毎に「ウィッツェル社への提案」発表を行ってもらいました。 講義の内容は以下の通りです。 ・イントロダクション (5分) ・学生の提案発表+質疑応答(6分+5分)x 5チーム = (55分) ・奥田社長からのフィードバック (10分) ・質疑応答、ディスカッション (30分) ザインエレクトロニクス社以上に自由度の高い課題だった分、苦戦するチームも多かったようです。 方向性までは定めているものの、現実的な事業としては検証不足であったりと、詰めの甘さが指摘されたものもありました。 奥田社長からの全体の総評は、以下の通り。 1.本当に自分でやりたいと思う事業計画を立てたか。 2.全体としてきれいに纏まっているが、逆に学生らしい新しさがなかった気がする。 3.良いアイディアはあったので、これからも頑張って下さい。 各チームに対しても細やかな指摘とアドバイスを頂けましたので、それぞれ吸収して、最終発表へと活かしていって下さい。 ● また、課題以外のことでも、奥田社長からは大変貴重なお話を聞くことができました。 いくつかご紹介いたします。 ・『事業に必要なのは、大義と必然性』 大義=「アツく語れるもの」がないと、事業は成功しにくい。 大義を掲げることで、より良い協力者が集まりやすいから。 そしてまた、必然性=「なぜ・それを・今・その人がするのか。」 「Why?を満たせる必然性」はSONY創業の例などにもあるように、事業の成功につながる。 ・『事業は簡単。やり続けることが大切。』 事業企画を思いつく人はたくさんいるが、続けられない人がほとんど。 成功させるには、工夫を繰り返しながら、やり続けることが大切。 同時に「ライフワークとライスワーク」があることも意識して、着実に進めなければいけない。 ツケがいっぱいのスタートは、事業の成功の足を引っ張ることになる。 ・『自分でやる気で作っているか』 自分で「これならやってみよう!」という気持ちで作っているか? 事業計画を立てる以上、当事者意識が大事。 ・『大企業のモノづくり、研究開発はいずれ衰退する』 スピードと効率を追求するあまり、アウトソーシングなどで自社内の技術の蓄 積が低下している。 これからは個人事業者の「組合」や「ファンド」の形態が必要なのではないか。 ・『Something different』 日々少しずつの前進。いきなり大きな投資をするのではなく、始めは身近なところに出してみて、フィードバックをもらうこと。 見込みがあると分かった時、初めて大きな投資をするべき。 全部は書ききれませんが、とても興味深いお話を聞くことができたと思います。 それでは引き続きチーム作業になりますが、最終発表に向けて頑張って進めてください。 (Y.M.) #
by entrepreneurship
| 2005-07-07 01:28
| 講義議事録
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