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2006年3月4日、駒場先端研で、模擬講義が行われた。集まったのはボランティア学生16人、講師4人、TA2人。この模擬講義、4月から始まる講座「アントレプレナーシップ論」のために、講師の方が模擬講義を行い、ボランティアで参加している学生からあれこれ指摘をうけ、それらを本番にフィードバックすることで、よりよい講義を目指す目的で実施されている。 講師は、みな現役社会人として活躍されている方々。13時から、3名の講師の方が、4コマ授業を行い、1コマごとに学生から講義に対する指摘などを受けた。 ボランティアで参加されている学生は、ビジネスに対する意識が高い学生が多かったためか、指摘内容は、鋭い点を突いたものが多く、時折講師の方も、たじたじとなる場面が見られた。 わたしなどは講義を拝見していて、同じ年代の講師の方、しかも、社会人の皆さんが、こうやって人を教えることができるだけのレベルの講義をできることだけで、びっくりしてしまうのだが、それにもまして、学生の講義に対する期待の高さを感じさせられた。 これらの指摘を踏まえ、4月からの「本番」ではより充実した講座の展開が期待される。 参加された皆様、お疲れ様でした!(金子) # by entrepreneurship | 2006-03-05 23:30
講義としては最後になる今回の講義の模様をお送りします。
今回の講義は 0.18:45~ 次週の最終発表に向け、TAのお一人よりお手本となる事業計画のプレゼン 1.一色先生が先週出された課題へのプレゼン 2.齋藤先生から特許知識基礎について という流れで行われました。 --------------------------------- ■素晴らしかったプレゼンテーション 来週7月23日に迫った事業計画発表に向けて、TAのお一人から見本となる事業計画のプレゼンテーションをしていただきました。事業内容はその方ご自身が長年暖めてこられた事業計画だけに、熱のこもった迫力あるプレゼンテーションでした。 ■一色先生の課題に対する各チームのプレゼン 今回の各チームのプレゼンテーションは、全体的にハイレベルな内容でした。終了後、講師、TAの方からも絶賛の嵐が起こるほど。講義が初めて始まった頃から比較して短期間に目覚しく進歩した姿を目の当たりにして、驚くことしきりでした。 また、内容に対し、一色先生より、米国訴訟手続きや、知財ビジネス交渉学等についての補足がありました。 ■齋藤先生からの特許基礎知識について 最後に齋藤先生から特許知識基礎について講義していただきました。 まず、目次は以下の通りです。 ①知的財産制度 ②特許制度の概要 ③出願の手続き ④特許権の行使 ⑤その他 中でも①、②について今回は重点的に講義をしていただきました。 ①知的財産制度とは まず、一色先生の課題に関連して特許について解説 ⇒「試験・研究」の考え方(試験又は研究の例外) ●知的財産権の種類 知的財産とは:人間の知恵や工夫などから生まれる創造物のこと ●携帯電話を例にとった知的財産権の種類 ●特許と実用新案の違い 下記項目に照らし合わせ、特許、実用新案を比較 ・保護対象 ・実体審査 ・権利の存続期間 ・権利になるまで ・費用 ・権利行使 ・出願件数 ●知的創作物についての権利(意匠権)について ・意匠権とは 「意匠の保護及び利用を図ることにより、意匠の制作を奨励し、もって産業の発展に寄与すること」を目的とする。 ●営業標識についての権利(商標権) ・商標権とは 「商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もって産業の発展に寄与し、あわせて需要者の利益を保護すること」を目的とする。 ②特許制度の概要 ●特許の一生 発明の完成 ↓ 特許庁に出願・・・先願主義: ↓ 審査請求(出願から3年以内) ↓ 審査(・審判)を経て特許を取得 ↓ 権利活用 ↓ 出願から20年で権利消滅 ●特許法上の発明とは(発明の定義) 以下の要件をすべて満たすものであること 自然法則を利用 ↓ 技術的思想 ↓ 創作 ↓ 高度 ●特許になるか否かの判断 ・法廷主題(特許法上の発明)であるか ・産業上の利用性はあるか ・公序良俗に反していないか ・新規性はあるか ・進歩性はあるか ・最先の出願であるか ・明細書の記載要件を満たしているか ・明細書に初めから記載されていたか ⇒以上の要件をすべて満たして始めて特許となる ●特許審査・審判の流れ フローで図解していただきました。 ●属地主義と各国特許独立の原則 !特許権の効力は、その登録刻においてのみ有効であり、他国にまで及ばない(属地主義) 特許は各国ごとに発生及び消滅し、他の国における権利の発生又は消滅には影響されない(各国特許独立の原則)! <参考> 日本・米国・欧州の特許制度の比較(概要) 日本、欧州はほぼ同じ⇔米国は違う。 (K)
前回の講義に引き続き、一色先生よりリスクマネジメント基礎についての講義をしていただきました。
今回の講義は 1. 前回の宿題だったネット診断についての解説 2. 交渉学基礎について 3. 警告書演習(チーム単位でのディスカッション) という流れで行われました。 最後の警告書演習では実際にあった事例を元に、一色先生が作成された事例をチーム単位でディスカッションし、次週までに提出するという課題が提出されました。 --------------------------------------------- まず最初にネット診断についてです。 A合格 1名 B合格 10名 C不合格 18名 D不合格 6名 E再診断 1名 という結果になりました。 『他の大学院や企業研修でも同じ問題で学習前診断を行なってい ますが、C不合格~B合格が通常です。また、学生が低く、社会人が高い、契約・知財と比較して、交渉が低い、という傾向があります。次回の学習後診断で、少しでもレベルを上げるようにがんばってください。』(診断結果に対する一色先生からの解説) 次に交渉学基礎では、交渉についての基礎を教えていただきました。その後、契約基礎についての解説がありました。契約は意思の合致があれば、口頭でも成立するが、非常に誤解が多いので気をつけるようにとの指摘がありました。 それを踏まえたうえで、最後に次週の課題でもある『警告書演習 』について一色先生より説明がありました。 これは、実際に起きた特許侵害クレーム事例を元に作成されています。 【事例】 日本のあるメーカーに対し、ある日米国X社から特許侵害の警告書が送られてきます。X社は、デバイスメーカーではなく、デバイスの特許侵害をブランドメーカーに対してクレームしてきます。 この際、 ① 米国X社は、完成品全体の価値に基づき損害賠償を算定 ② 権利者は、ブランドメーカーのみを選択して交渉 ③ ブランドメーカーは、取引関係に基づきデバイスメーカーに交渉という現象が生じます。 この際ブランドメーカーももちろんですが、最も窮地に陥ったのは、デバイスメーカーです。 こういった知財リスク独自の特徴は !知財論・技術論のみでは解決できない! !取引先を巻き込むリスク構造である! !取引金額を超える損害賠償リスクがあす! の3点が挙げられます。 さて一色先生が作成された事例は、当事者はデバイスメーカーです。ある日警告書がブランドメーカーに送られてきます。ブランドメーカーは早速デバイスメーカーであるあなたに対応を求めてきました。あなたはどうすれば良いのでしょう。「デバイスメーカーの立場に立って、事業における最悪のシナリオを考え、そのシナリオを回避、もしくはダメージを軽減するための方法を提案する。」 です。 最後に一色先生からは契約交渉のための推薦図書を何冊かご紹介いただいたので、併せてご紹介します。(K) ●交渉学 「交渉」からビジネスは始まるDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 / ダイヤモンド社 ISBN : 4478374902 スコア選択: 「交渉の戦略~思考プロセスと実践スキル」 田村次朗著 価格2,400円 ダイヤモンド ハーバード流交渉術ロジャー フィッシャー ブルース パットン ウィリアム ユーリー Roger Fisher Bruce Patton William Ury 金山 宣夫 浅井 和子 / ティビーエスブリタニカ ISBN : 4484981017 スコア選択: ●論理的思考 ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル照屋 華子 岡田 恵子 / 東洋経済新報社 ISBN : 4492531122 スコア選択: MBAクリティカル・シンキンググロービスマネジメントインスティテュート / ダイヤモンド社 スコア選択: ●知財交渉 特許ネゴシエーターの技法嵯峨 明雄 / 産業科学システムズ ISBN : 4902003007 スコア選択: 鷲の驕り服部 真澄 / 祥伝社 ISBN : 4396326920 スコア選択: 戦慄のパテントマフィア―アメリカ発明家集団の対日戦略ヘンリー幸田 山本 弘人 / ディーエイチシー ISBN : 4887240562 スコア選択: 日米パテント・ウォー長谷川 俊明 / 弘文堂 ISBN : 4335351291 スコア選択: ●知財法務基礎 知財マネジメント入門米山 茂美 渡部 俊也 / 日本経済新聞社 ISBN : 4532110424 スコア選択: 1週間で「ビジネスの法律」が身につく本メディアライツ / PHP研究所 スコア選択: 図解eビジネス・ロー―勝ち組になるための法律知識中島 章智 / 弘文堂 ISBN : 4335352190 スコア選択:
さて、早いもので「アントレプレナーシップ論」も、最終発表まで1ヶ月を切りました。各チームとも試行錯誤しながら事業計画の作成に取り組んでいるようです。
6月29日の講義も、学生の発表メインの回でした。ウィッツェル社の奥田社長、社員の方々にお越しいただき、各チーム毎に「ウィッツェル社への提案」発表を行ってもらいました。 講義の内容は以下の通りです。 ・イントロダクション (5分) ・学生の提案発表+質疑応答(6分+5分)x 5チーム = (55分) ・奥田社長からのフィードバック (10分) ・質疑応答、ディスカッション (30分) ザインエレクトロニクス社以上に自由度の高い課題だった分、苦戦するチームも多かったようです。 方向性までは定めているものの、現実的な事業としては検証不足であったりと、詰めの甘さが指摘されたものもありました。 奥田社長からの全体の総評は、以下の通り。 1.本当に自分でやりたいと思う事業計画を立てたか。 2.全体としてきれいに纏まっているが、逆に学生らしい新しさがなかった気がする。 3.良いアイディアはあったので、これからも頑張って下さい。 各チームに対しても細やかな指摘とアドバイスを頂けましたので、それぞれ吸収して、最終発表へと活かしていって下さい。 ● また、課題以外のことでも、奥田社長からは大変貴重なお話を聞くことができました。 いくつかご紹介いたします。 ・『事業に必要なのは、大義と必然性』 大義=「アツく語れるもの」がないと、事業は成功しにくい。 大義を掲げることで、より良い協力者が集まりやすいから。 そしてまた、必然性=「なぜ・それを・今・その人がするのか。」 「Why?を満たせる必然性」はSONY創業の例などにもあるように、事業の成功につながる。 ・『事業は簡単。やり続けることが大切。』 事業企画を思いつく人はたくさんいるが、続けられない人がほとんど。 成功させるには、工夫を繰り返しながら、やり続けることが大切。 同時に「ライフワークとライスワーク」があることも意識して、着実に進めなければいけない。 ツケがいっぱいのスタートは、事業の成功の足を引っ張ることになる。 ・『自分でやる気で作っているか』 自分で「これならやってみよう!」という気持ちで作っているか? 事業計画を立てる以上、当事者意識が大事。 ・『大企業のモノづくり、研究開発はいずれ衰退する』 スピードと効率を追求するあまり、アウトソーシングなどで自社内の技術の蓄 積が低下している。 これからは個人事業者の「組合」や「ファンド」の形態が必要なのではないか。 ・『Something different』 日々少しずつの前進。いきなり大きな投資をするのではなく、始めは身近なところに出してみて、フィードバックをもらうこと。 見込みがあると分かった時、初めて大きな投資をするべき。 全部は書ききれませんが、とても興味深いお話を聞くことができたと思います。 それでは引き続きチーム作業になりますが、最終発表に向けて頑張って進めてください。 (Y.M.)
6月22日の講義では、前半岡橋先生から財務・会計入門、後半一色先生よりリスクマネジメント基礎についてそれぞれ講義をしていただきました。今回はその模様をお送りします。
■財務・会計入門(2) まず、目次としては、下記の内容で講義が進められました。 1. 財務諸表(2) キャッシュフロー計算書の構造 キャッシュフロー計算書の評価 キャッシュフロー計算書のまとめ 2. 事業の価値評価(Valuation)-DCF分析 ~異なるキャッシュフローの評価~ DCFはどういう場合に使われるか? NPV, PV, Discount rate キャッシュフロ-予測 資本コスト・加重平均資本コスト(WACC) ディスカウントキャッシュフロー分析 (6)DCFのまとめ --------------------- 1.財務諸表(2) キャッシュフローステートメントとは:資金繰りはどうなっているのか? ●キャッシュフロー計算書は何故必要なのか? ①貸借対照表B/Sや損益計算書P/Lでは実際の現金の出入りが分からない ②企業の手持ち資金の運用状況が見られる ⇒使い道によってキャッシュフローを3つに分ける キャッシュフロー計算書の構造 会社の場合 個人の場合 1.営業活動によるキャッシュフロー 本購入で支出、バイト代入金等 2.投資活動によるキャッシュフロー 株を購入 3.財務活動によるキャッシュフロー ローンを借りた 営業活動からのキャッシュフロ-と投資活動からのキャッシュフローを足したものをフリーキャッシュフロー (FCF)とよぶ キャッシュフロー計算書の評価 キャッシュフローはどのように評価されるのか?⇒ 営業活動キャッシュフローと投資活動キャッシュフロー(FCF)を潤沢に持つ(手元資金確保) バーンレート Burn rate(回転資金): 月々の運転資金、一ヶ月にこれ以上の売上がないと企業は存続できない 手元資金が十分に足りているか常にチェック! キャッシュフロー計算書のまとめ ・きちんとした資金計画をたてる ・現金の動きを常に把握する(出金・入金のタイミングを合わせる) ・銀行からの借入れ返済や給与等の支払いに間に合うように余剰資金のフローを持つ 2.事業の価値評価(Valuation)-DCF分析 (DCF分析についての続きは、少々お待ちください) ■リスクマネジメント基礎(契約の基礎) 事業を行なう全ての場面には、契約という法律行為が行なわれます。このセクションでは、契約の成立から契約違反への法的措置における基礎知識を学ぶと共に、実際に契約交渉のロールプレイングゲームを経験し、契約法と契約交渉に関する基礎知識の習得を目指します。 まず、リスクマネジメント基礎の第1回目にあたる今回は、一色先生が作成してくださった事例を元に2人一組になってロールプレイを行いました。その内容とは、ある企業同士が、情報交換のために初めて会議を行う際、ある一方の会社に有利に作られた守秘義務契約にサインするかどうかを話し合う交渉ゲームです。 最初に一色先生より、事例が配られました。その後、自分がどちらの企業役になるか決めます。その後、それぞれの企業役に対し、一色先生よりそれぞれヒントが配られました。ヒントを元に契約へのサインについて交渉ゲームが行われました。 交渉ゲームのコツは、 ・自分がその役になりきること ・最初の一言を良く考えて発すること このアドバイスを元に行われた交渉ゲームでは、各自初めての経験に戸惑いながらも、次第に熱中して交渉ゲームを行いました。 たった5行の守秘義務契約だけでもこれだけいろんな観点から話を進めなければなりません。一色先生から最後に、ネット診断についての説明を受け、この日の講義は終了しました。(K) 【参考文献】 1週間で「ビジネスの法律」が身につく本メディアライツ / PHP研究所 ISBN : 4569630049 スコア選択:
6月15日の講義では、最初の30分は、各チームによる事業計画発表、後半40分は新たにベンチャー企業からゲストをお招きし、前回のザインエレクトロニクス社と同じように課題発表を行いました。
■第2回事業計画発表 「アントレプレナーシップ論」では、30人の聴講生を6名前後から成る5チームに分け、各チームごとに、講義全体を通して「技術を利用した事業計画」を練っていきます。この日は7月23日に行われる最終発表の前の最後の事業計画案を発表する機会でした。しかし、先週のザインエレクトロニクス社の発表から一週間も経過していなかったこともあり、月曜日の課題提出の日に提出された事業計画案に対し、5チーム中3チームの事業計画に対し、柴田先生より、「発表するのはどうか検討したほうがいい」という指摘が出される状態。それでも、指摘を受けた各チーム、翌日事業計画を練り直した結果、全チームが事業計画を発表するにいたりました。 発表は、1チーム3分間のプレゼンテーションに対し、3分間の指摘という流れで行われました。各チームに対し共通して多かった指摘は、 ・技術的に可能なのか? ・何がコアなのか? などなど。 また、一番共通して言えることは、各チームの事業計画が 机上だけで考えられた事業計画であり現実感が乏しいとのことでした。今後近い事業を行っている企業などに実際にヒアリングを行うなどして、さらに事業計画を練りこんでいくことが望まれます。(K)
前回の岡橋先生の財務・会計についての講義を元に、今週は財務諸表から見るザインの過去・現在の分析についての発表から始まりました。
以下、第5回講義の様子です。 ● 5/25講義 プログラム概要 ・ザイン財務諸表分析 課題発表 (50分) 岡橋先生講評 (10分) ・成長戦略事例の提供(30分) ・第2回懇親会(講義後) 【 財務諸表分析 】 まずは課題の、「過去5年分の財務諸表からのザイン分析結果」について、各チームに発表してもらいました。 今回の分析のキモは2点。 ・ザインはこれまでにどんな市場戦略・経営戦略を行ってきたのか。 ・現在のザインの強みと弱みは何か。 各チームとも、前回の財務諸表に加えて、補足資料をネット等から探してきており、様々な角度での分析・考察が見られました。例えば、以下のような着眼点が見られました。 ・研究開発投資→新製品の開発→投資の回収はうまくいっているか。 ・資金調達-投資-回収のサイクルの効率性はどうか。 ・売上当期純利益率と棚卸資産回転率から、利益と在庫の関係はどうか。 ・一製品のシェアが頭打ちになった時、どう展開して強みを作ったか。 ・研究開発費と成長率の関係性はどうか。 ・他社(QUALCOMM社・TI・Xilinx等)との比較した場合、何が強み・弱みか。 ・資本集中は適切にされているか。 ・不況下でも耐えられる仕組みができているか。 等々。 また、今回からは1チーム発表する毎に、他チームからの質問を受けるセッションタイムを設けました。制限時間いっぱいに質問・反論が飛び交いましたが、 「総資産に対し固定資産が少ないのは、他社買収に有利か不利か」 「ライセンス料の有無は、他社と比較して不利と言えるのか」 等、賛否両論が出た議論も随分と盛り上がっていました。 (「先生-生徒」という形式ではない「全体で練りこむ」授業体系が、 自然と出来てきているように思いました。) ● 今回の分析発表に対し、岡崎先生からも比率分析にも力を入れていた分析方法や、売上と資産の相関性への議論などについて、講評を頂きました。 「ビジネスは基本的にいつもリスク。」 その前提を忘れず戦略的な経営を行えたかどうかが、企業の成長に大きく関わっていくようです。 ここまでの講義・議論で、「ザインとはどういう会社なのか?」が大分見えてきたところだと思います。クラス全体で前提知識を得られたところで、自分たちの発表に対する「質問者の意図」を考えて、チームの提案をさらに深められたのではないでしょうか。 【 成長戦略・事例 】 俵先生山川先生から、成長戦略の事例についての講義がありました。 売上・利益を伸ばす為の注力事項への優先順位のつけ方の他、既存事業の強化方法・周辺市場への進出という手段・異業種参入の成功例、失敗例等、講義前半までにザインの過去・現状を踏まえたところで、将来具体的にどういう戦略をとっていくかのヒントが得られたと思います。 来週の講義はお休みですが、次回はついにザインエレクトロニクス・飯塚社長への直接のプレゼンです。第5回講義までの内容を踏まえた上で、各チームとも最終準備に入って下さい。自社について知り尽くしたご本人を前に、どんなプレゼンが繰り広げられるのか、今からとても楽しみです。 (Y.M.) ゲスト講師の岡橋先生から財務・会計に関する基礎的な知識の講義がありました。今回はその模様です。この日は、岡橋先生からの講義の前に、前回の俵先生からの課題について各チームからプレゼンがありました。 【俵先生からの課題】 ・ザインのケースを読み、各自調査を行い、フレームワークを完成させる。 ・作成したフレームワークを分析し、ザインの競争戦略上での成功要因を挙げる。 ー素朴な感想 ・各チーム、きちんと期限までに課題を仕上げている。(当たり前のことだが、それぞれ所属する部も違い、週1となると意外に難しいことなのでは?) ・各チーム、3分と決められた発表の時間をオーバーしている。 毎回、柴田先生がプレゼンの模様はビデオに撮ってくださっていいます。発表者だけでなく、ほかの皆さんもプレゼンの模様は必ずチェックしてみてください、とのこと。 さて、ここからは岡橋先生からの財務・会計の基礎知識です。 その前に、、、 岡橋先生から簡単な自己紹介がありました。 岡橋先生は、卒業後輸出会社で働いた後、もっとキャリアを深めたいと米国留学、MBAを取得されました。帰国後は外資系会社にてファイナンス部門に在籍し、財務面から企業戦略などの立案などの仕事に携わっておられるそうです。 --------------------- 財務・会計入門(1) 【目次】 (1) 財務諸表の種類と使い方 (2) 損益計算書(P/L, I/S) (3) 貸借対照表(B/S) (4) P/L とB/Sの関係 (5) 課題分析に向けて - 事業が何にお金を使っているか?(現状分析) - これから何にお金を使うべきか?(予算策定) 【講義の目的】 1.財務諸表の構造に関する基本的な理解 2.財務諸表を使った評価の方法に関する基本的理解 3.1、2を通して企業の実際の事業計画を作成する 【財務諸表の種類】 損益計算書(P/L)・・1年間でいくら稼ぎいくら使ったか 貸借対照表(B/S)・・自分の財産はいくらか? キャッシュフロー計算書・・資金繰りはどうなっているか (キャッシュフロー計算書については次回) 各財務諸表について、ザインと絡めながら簡単に構造が説明されました。 ●損益計算書・・事業の1年間の利益を表します。 主要な科目 売上、営業利益、経常利益、純利 売上 - 費用 = 利益 ~利益には種類があるー本業からか本業でないのか?~ *損益計算書から事業のコスト構造が分かる~費用はどこまで下げられるのか? *同業他社との比較で費用の限界点を探す 自分たちのビジネスプランをたてる時には分析・予測を計数化させることによって説得力を増す! ●貸借対照表・・バランスシート(B/S)は資金の源泉とその資金の使われ方を示します。 ~バランスシートは資金の源泉とその資金の使われ方を示す~ 資産、負債・資本金 バランスシートは左右の金額がバランス(一致)している 資産=負債+資本 評価の方法 ・総資産利益率ROA = 純利益 ÷ 総資産 ・負債比率Debt to Equity Ratio = 総負債額 ÷ 自己資本 ・棚卸資産回転率Inventory turnover = 売上原価 ÷ 棚卸資産 評価の方法(リスク) 売掛金回収リスク ⇒ 急速な成長を遂げている企業では黒字倒産に陥るケースもある! 在庫の陳腐化リスク ⇒ 常に適正在庫を目指す! !リスクについては、一色先生から後日詳しい講義があります。お楽しみに! 貸借対照表のまとめ ①資産が効率的に運用されているか? ②リスク資産はないか?(財産は保全されているか?) バランスシートは企業の体力を表す ●P/L、B/Sの関係 ⇒純利益は配当と利益剰余金に分けられる。 ●岡橋先生からのコメント 評価の方法のところでROA等の比率分析を出してもらいましたが、これは単に一例でしかありません。こういった比率分析は便利ではありますが、よく見せる為の抜け道もあるので絶対ではないからです。 ですからまとめで示したところの財産は効率的に”運用”されているかとリスク資産はないか”財産保全”といったところがBSでは実は一番大事なところだと思います。 【次週課題】 まずは、現在のザインについて分析してみよう! *ザインはこれまでにどんな市場戦略・経営戦略を取ってきたか? *ザインの長所・短所は何か? ⇒これらを踏まえ、、、、 ①課題:過去5年間の財務諸表を分析して、ザインがどういう経営戦略・新規投資を行ったか、その効果はPL上にどういう影響を及ぼしているか。また現在のザインの強みと弱みは何か。 ②発表単位:チーム発表 ③発表時間:5分間 ④締め切り:5月23日(月) 0:00まで 【参考文献】 ◇石島洋一さんの本 決算書がおもしろいほどわかる本 新会計基準対応版―貸借対照表・損益計算書からキャッシュ・フロー計算書・経営分析まで石島 洋一 / PHP研究所 ISBN : 4569639542 スコア選択: ◇山田真哉さんの本 非常識会計学!―世界一シンプルな会計理論石井 和人 山田 真哉 / 中央経済社 ISBN : 4502252204 スコア選択: 他『世界一やさしい会計の本です 』、『世界一感動する会計の本です』など ◇金児昭さんの本 教わらなかった会計金児 昭 / 日本経済新聞社 ISBN : 4532192838 スコア選択: 他『会計心得』など ◇柴田先生の本 オフ・バランス経営革命―「見えない資産」が企業を変える柴田 英寿 伊原 智人 / 東洋経済新報社 ISBN : 4492531092 スコア選択: ------------------------------------- 会社生活で、決算にも関わっていましたが、いつも、「仕事は作業だけじゃないよ」と怒られていました。何も考えずこなしていると単に数字の羅列をただひたすら追いかけることにしかなっていなかったなと、改めてはっとさせられました。いろいろ考えさせられる日々です。早いもので、講義はもう3分の1を回ったそう。次週は懇親会もありますのでお楽しみに。(K) 今回は講義前のクラスが、少しガヤガヤとしていました。ほとんどのチームが連休中に集まって事業計画案を練ったらしく、 初対面同士のチームにも、議論をし始めた活気を感じました。 ● 以下、第3回目の講義の様子です。 5/11講義 プログラム概要 ・秘密保持契約(5分) ・事業企画案 第1回発表(15分) ・マーケティング基礎(俵先生)(50分) ・チーム別ディスカッション(20分) 【 秘密保持契約 】 どんな事業も個人のアイディアから生まれます。 これからどんな価値を生み出すか分からない講座内での アイディアを保護する為に、講座関係者全員で 「秘密保持契約」へのサインを行いました。 これで安心して、事業企画案の第1回発表です。 【 事業企画案 第1回発表 】 本講座の最終発表の種となる、受講生のアイディア発表を行いました。 この前に、昨年の受講生がコンテスト応募した成果の連絡もあり、 今年の最終的な企画案が、どんな展開を見せていくのか楽しみです。 今回行ったのは、各自ppt2枚程度、持ち時間2分の概要説明でしたが、 各チームとも、2~3本のネタが準備されており、回転の早い発表時間となりました。 どの案も、現段階では、まだまだ練りこむべき箇所があるようですが、 現状分析や技術知識から、いろいろな視点でのアイディアが発表されました。 身近なサービス事業あり、専門的な研究を活かした新開発の事業あり、 また、使い方を応用することで、どの市場が狙えるかを考えた発表もされ、 受講生同士でも、相互刺激を受けられたのではないかと思います。 発表者には、荻原先生から評価シートによるフィードバックがありました。 TAの中山さんから各チームへのコメントを皮切りに、ML上での議論も進行中です。 また、撮影したビデオでの自分のプレゼンを見ることは、何よりもよい練習になる、と 講師・TA陣もお勧めしておりましたので、発表者の人は目をそむけず(笑)、 早速見直して今後に活かしていくとよいと思います。 【 マーケティング基礎 】 (目的) ・マーケティングの基礎概念の習得 ・フレームワークを実際に使いこなす演習 ・ザインの課題に関するヒントとして活用 ●マーケティングとは そもそも、マーケティングの定義とはなんでしょうか? 各協会やドラッカーによる定義の紹介した上で、 俵先生は、マーケティングとは 「売れる仕組みを作ること」(「売る仕組み」ではない!) というお話をされました。 その売れる仕組みを作るためには、 ・5W1Hのような基礎を押さえる(→フレームワークというツールが便利)。 ・あくまでも顧客原点で考えること。 が大切です。 基本的なことですが、現状では、これらを見落としてしまっている、 販売志向のコンセプトが多いようです。 ●フレームワークとは フレームワークとは、物を考える際に用いる枠組です。 このツールを活用することで、 ①事実を誰にでも理解できる形で網羅的に整理する。 ②各事実を検証可能なレベルまで論理的に分解し、検証 → より高い精度での発見・分析を可能にする。 ことが可能です。 フレームワークは本来、状況に合わせて作成されますが、 今回の講義では汎用的なフレームワークとして、3つの手法が紹介されました。 ・【 5Force 】(外部環境分析のフレームワーク) → 競争戦略を考えるのに有効 ・【 3C 】(登場人物のフレームワーク) → マクロな視点での環境分析に有効 ・【 4P 】(手段のフレームワーク) → マーケティング目標を達成するのに有効 それぞれの概要、具体的な活用方法を理解したところで、 早速実際にツールを使用して、ザイン課題のヒントを探すことになりました。 【 チーム別ディスカッション 】 ザインの課題に取り組むためには、 新規参入戦略の立て方を知る必要があります。 そのために必要な、「業界の魅力度」を5Forceを使用して、 グループ毎に検証することになりました。 ザイン分析のための5Force ①「新規参入の脅威」 規模の経済性、巨額投資の必要性etc ②「業界内の競合企業」 同業者の多さ、差別化の可否etc ③「代替品の脅威」 代替品の有無 ④「買い手の交渉力」 買い手の規模、情報量、製品の差別化etc ⑤「売り手の交渉力」 売り手の規模、代替品の有無、顧客の重要度etc 20分のディスカッションでは、纏めきれない課題ですので、 引き続き次回講義までの宿題となりました。 ・ザインのケースを読み、各自調査を行い、フレームワークを完成させる。 ・作成したフレームワークを分析し、ザインの競争戦略上での成功要因を挙げる。 次回講義では、各チーム3分程度でプレゼンをしてもらいます。 チームMLの活用や授業外での自主的ミーティングを行い、発表に備えてください。 (Y.M.) 【参考文献】 MBAマーケティンググロービス 数江 良一 / ダイヤモンド社 ISBN : 447850136X スコア選択: コトラーのマーケティング・マネジメント 基本編フィリップ・コトラー 恩藏 直人 月谷 真紀 / ピアソン・エデュケーション ISBN : 4894716585 スコア選択: MBAクリティカル・シンキンググロービスマネジメントインスティテュート / ダイヤモンド社 ISBN : 4478490325 スコア選択:
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